2007年2月 2日 (金)

詩 「雪」

ひとひらの雪が
手のひらでとけてなくなった

冷たさを感じる間もなく
あっさりと消えた

空からは降りしきる雪
あとからあとから降る雪の粒は
もう私の手のひらには
落ちることはないのだ

手のひらには
消えることのない涙の粒

私の手のひらからあふれる
なまあたたかい涙

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詩 「お城」

お城

ここから見えるお城までは
タクシーで約1500円(深夜2割増)
自転車で約20分(急げば15分)

お城の中に入るのは
結構勇気が必要
思ったほど素敵なトコロじゃないかも
たいした眺めじゃないかも

ここから見えるお城までは
電車で3駅(最寄の駅から徒歩5分)
歩いたとしても1時間(ちょっと早歩き)

観光客に落書きされてるんじゃないかな
土産物で「お饅頭」が売られてる?

ここから見えるお城までは
空を飛んだらどのくらいかかる?
雲を泳いだら何メートル?

桜の季節はお花見で
秋にはお月見、お祭り、大名行列
人がにぎわうその場所に
いつになったら
たどり着くことができるだろう

お城が見える
まだ行ったことのない場所に

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2007年1月13日 (土)

詩 「いつか・・・」

いつか・・・

灰色の海
黄色い空

いつからこんな遠くまできてしまったのだろう

見たこともない大きな月
緑に光るたくさんの瞳

どうしてこんなところまできてしまったのだろう

オレンジ色の建物
赤い風船

この光景はどこまで続くのだろう

目覚めると
知らない世界と出会う

どうやって生きていけばいいのか知っている人は誰?

教えて
どうしてこんなところにいるのか
どこまで歩いていけばいいのか
どうやって人を愛せばいいのか

きっと
いつかわかる時がやってくるのだろう
呼吸をすることを知った時のように

きっと
誰かとわかりあう日がくるのだろう
まばたきを覚えた時のように

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2007年1月 8日 (月)

詩「プレゼント」

プレゼント

リボンをつけよう
素敵な箱に
ウットリする音色に
こんなにも愛しい人に

大切に包んで
小さな貝殻を
あの日の出来事を
キラキラ輝く瞳を

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2006年11月28日 (火)

詩 「望遠鏡」

望遠鏡

君を探し出す望遠鏡を手に入れよう
何万光年も向こう側を見られるなら
大陸の向こう側の君を見つけられるはず

一日を繰り返すたびにくるっと回るこの地球
君に触れた風に触れるよ
君が見た月を見てるよ

君がため息をついたニュースは
同じタイミングで僕にも届く
君が涙した映画は
僕も観て泣いている

こんなにも近い君との距離
こんなにもセツナイ君との距離

望遠鏡で見る君は
あのときのまま変わらずにいてくれるかな
幸せそうな顔で笑っているかな
誰かが君の隣にいるかな

こんなにもセツナイ君との距離

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2006年9月18日 (月)

詩 「ありがとう」

ありがとう

スキになってくれてありがとう
こんな僕だけど
思いを伝えてくれてありがとう
こんな僕なのに

思いは
ずっと前から届いてたのに
ごめんね
勇気がなくて

スキって思いは
ヒカリの速さで広がって
僕のココロは
君であふれてる

ありがとう
君をこんなにスキでいられることに
ありがとう
僕をスキになってくれた君

僕らの思いは
どこまでも広がって
北極の氷を溶かしてしまうのかな
僕らの思いは
どこまでも飛んでいって
月にぶつかってしまうかな

ありがとう
君が
ありがとう
僕と
ありがとう
ココにいることに

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2006年7月31日 (月)

詩 「龍」

龍 ~渦まく激流と雷~

古来
「力」は龍の持つもの
人々のおそれ
人々の服従

民は
恐れ祈るだろう
服従し頭を下げるだろう

宝玉と雷
激流を昇る龍

村は焼け
森は破壊され
滝は逆流す

雷鳴は轟き
嵐が大地を沼となす

古来
「力」は龍の持つもの
人々のおそれ
人々の服従

龍は
命の雨を降らすだろう
実りの恵みをもたらすだろう

天空の水
大地の水

雨がやみ

村は栄え
森は緑に
滝は力強く
空は深い青に
大地は光に満ち溢れ

龍は人々を愛し
人々は恐れる

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詩 「白鳥」

白鳥
 ~天使の翼 清廉な白 貴族の体 氷の心~

冬を求めて 湖を渡る
寒さを求めて 北へ行く

金と 銀と 碧と 白

独りを求めて 空を飛び
孤独を求めて 彷徨う

語ることも忘れ
分かちあうことも忘れた

冬を求めても 南に憧れ
寒さを求めてさえ 温もりに魅かれる
独りでいたくて 友を探し
孤独になりたくて 仲間を愛す

金と 銀と 碧と 白

いつまでも北にいることはできず
独りでいることは 心細くて 悲しくて

金と 銀と 碧と 白

湖を渡り 空を舞う

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2006年7月28日 (金)

詩 「白あるいは透明」

白あるいは透明

何も知らない
何も分からない
何も考えたくない

白いものが
染まっていく
染まっていく

知らない感情
分からない心
濁ってゆく
汚れてゆく

信じられなくて
信じられなくて
心が乱れて
心が乱れて


あの人は何をしているだろう

心が乱れて
濁ってゆく
染まってゆく

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詩 「セピアの彼女」

セピアの彼女

時は過ぎてしまった
彼女の輝いていた時は
すでに遠くへいってしまった

世界は美しかった
この世にひそめられた
何もかもが愛しかった

なにものにもしばられなかった
なにものからも自由だった
彼女

短かった 命
美しかった 心

彼女が存在しないので
世界は色褪せた

彼女が存在しないので
何もかもが輝きを失った

彼女だけは
永遠に美しいまま
セピア色に つつまれて・・・

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